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国大化学会設立の経緯
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庶務・会計G  關 金一 (昭和56年応化卒)

 平成19年4月に横浜応化会、横浜電化材化会、横国化学会の化学系同窓会を継承統合する横浜国立大学工学部化学系同窓会(国大化学会)の設立あたり、今後の国大化学会のあり方を考える上での資料とすべく、設立準備にあたってきた者として、ここにその経緯をまとめ報告いたします。初め統合化にあたり並々ならぬ御尽力いただいた3同窓会の会長を始とする関係者ならびにWGの方々に、ここで改めて感謝の意を表します。

 横浜応化会および横浜電化材化会の統合は平成元年の応用化学科と材料化学科が工学部の改組により、他の化学系2学科と合体し、物質工学科ができたときからの必然ともいえる出来事でした。統合化の動きが実際に起きたのは、応化会副会長の中山先生が平成12年ごろ、平成以降の物質工学科卒同窓生の今後に対する憂慮から、新同窓会設立の御提案から始まっています。その提案を元に平成15年11月に「横国化学会」が初代会長 禅知明氏(平成元年卒)の基、発足の運びとなりました。このとき、横国化学会は、横浜応化会、電化材化会の継承同窓会であり、将来は両同窓会も発展的に統合していくとの了解がありました。

 横国化学会発足後、3年半たち今回の統合となったわけで、順調な統合化の道をみかけは歩んできたようですが、実は此処までの道のりは平坦ではありませんでした。その後3同窓会はそれぞれの課題を抱えたまま、運営をされてきましたが、その問題点は、

  1. 応化会、電化材化会は従来の同窓会活動を続けるだけで、将来の方向が見えない。現役学生との接点がなくなるため、大学とのつながりが稀有になる。
  2. 横国化学会としては従来、若年層の同窓会活動の意識低下があり、それに加えて、同窓会の活動の中心であったOBのサポートがなくなり、運営に支障をきたしてきた。実際の活動は学内若手教員のボランティア活動が中心で、限界が見えてきた。
  3. 事務組織が3つの会を独立運営するため、非効率化している。具体的には総会、幹事会の開催、会誌の発行など同様な事業が独立して運営されるため、事務量が膨大化した。
などでした。

 具体的な設立までの奇跡はそれぞれの会誌で取り上げられていますが、以下年を追ってまとめてみます。

平成17年
2月:大学の教員会議で同窓会への対応を協議し、新卒業生に対し、会費徴収を含めた改革を行い、横国化学会の財政基盤を確立しました。この整備により横国化学会の歳入が安定し、本格的な同窓会活動に向けての足がかりが得られるようになりました。これを受けて横国化学会の将来へ向けての展望がある程度見えてきたという判断の下、応化会、電化材化会でも統合化への動きを具体化させることとなりました。
4月:応化会電化材化会で、本格的な統合化の話し合いがもたれる。応化会で「横浜応化会3ヵ年事業基本計画」で明示してある一体化の基本方針に沿って、横浜応化会会長副会長会で一体化へ向けての検討が行われ、電化材化会との話し合いの場を設けることを決議される。一方、横浜電化材化会常任幹事会にて、応化会および学内教員の考えを検討し、一体化へ向けての活動を行うことに合意が得られる。ここでWGの発足と3同窓会合同の会議(キックオフミィーテング)を持つことが決まる。
5月:応化会樋口会長、電化材化会阿部会長の意見交換実施。以下の合意がなされた。
  1. 3会統一化を推進することを基本方針とする。
  2. 先ず、キックオフミーティングを開催する。メンバーは3会の役員・・・・応化会で言えば会長副会長会メンバー
  3. 具体的検討を行なうWGを設ける。
    1)電化材化会は、学内2人・学外2人の4人。
    2)応化会は、・榊原副会長・関学内庶務幹事・苗村副会長・松本副会長
    3)横国化学会は会長ら3名
10月:キックオフミーティングの開催。3会の役員が初めて、席を一にして議論を行う。11月の総会で統合化の了承を得る、大学への理解を図る等の決議を行う。
11月:合同総会の開催。統合化に関するアンケート結果から早期統合化への会員の意思が確認され、19年4月に統合同窓会の設立を目指すこととなる。

平成18年
9月:大学教員会議において同窓会の統合化の説明を行い、会則原案の検討、同窓会の現状把握、協力要請をする。とくに、現状からの変更点として、現職員の正会員化に関して了承を得る。
10月:3同窓会合同役員会にて、合同総会の原案を議論し、了承を行う。
11月:合同総会にて統合同窓会の役員、会則、運営内容の承認がなされた。この間、WGが計11回に及び開催され、以下の点を中心に検討し対応がなされた。
  1. 3会の現状把握と合同に伴う問題点の洗い出し
  2. 合同化後の体制、組織、会則等の骨子作成
  3. 応化会、電化材化会、横国化学会への対応および説明
  4. 大学職員への説明と協力依頼 同窓会との関係強化
  5. 事務の一本化へ向けての検討、データーベースの構築
12月:統合化準備WGが新たに結成され、会合が開かれ以下の項目の検討を行った。
  1. 合同発行する会誌・会報
  2. 会員名簿
  3. 4月以降の会誌・会報
  4. 顧問の選任
  5. 07年度予算
  6. 会費関連事項
  7. 07年度の総会等
  8. グループの担当明確化
  9. 新年度の役員会等の開催
  10. 新旧合同役員会の開催

平成19年
3月:引継ぎ役員会の開催

以上が設立の軌跡です。ほぼ3年間にわたる関係者の御努力の一端を紹介させていただきました。
 今後も同窓会幹事の諸氏は同窓会、同窓生、大学のトライアングルの形成に真摯な活動を続けていきます。会員の皆様には更なる御支援と御理解をよろしくお願いいたします。

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